療育の具体的な方法の一つに、TEACCH(ティーチ)があります。
TEACCHは英単語のteach(教える)に絡めた造語です。以下の英語の頭文字をまとめた言葉です。
Treatment and Education of Autistic and related Communication handicapped CHildren
上記の英語を日本語に訳すと、「自閉症および関連するコミュニケーション障害の児童に対する治療と教育」になります。
TEACCHは具体的には、時間・空間・手順を区切り、視覚的効果を活用する事で、児童の自立を支援します。
時間について児童の自立を支援する場合、例えば1日のスケジュールを、絵に描いた予定表で理解させます。時間の概念を理解してもらうのです。
空間の概念について理解してもらう場合には、食事をする場所、勉強をする場所といったように、目的別に場所の利用を約束します。
手順の概念について理解してもらう場合は、時間についてと同様に、スケジュールを絵に描きます。朝起きる→トイレに行く→顔を洗う→歯を磨く→朝食を食べる、というように、手順をイラストにするのです。